アップロードの手引き
はじめまして、こんにちは!
この度は「嬢Doll」をお買い上げ頂き誠にありがとうございます。
この手引きでは、当モデルをVRChatにアップロードするために必要な作業や、当モデルの仕様等をご紹介しております。よろしければご活用ください。

※当モデルをご利用の際にはMinuet_Doll3Dモデル利用規約の同意が必要です。
利用規約はこちら

このページは令和2年11月12日に更新されました。
必要なもの
当モデルを手引き通りにVRChatにアップロードするには、下記のものが必要になります。手引きご利用の際にはあらかじめご用意ください。

Unity (バージョンについては下記参照)
都度VRChat公式のDownloadページをご確認のうえ、現時点での対応するバージョンのUnityをダウンロードしてください(ログインが必要です)。
※旧バージョンからの移行には、Unity Hubが便利です。

VRCSDK3(都度最新)
Dynamic Bone(任意)

注※)Dynamic Boneは有料アセットです。無くても動作には差し支えありませんが、アップロード前にこちらの記事のケース3-Aの作業をする必要があります。
Dynamic Boneを使うことで髪を揺らすことができます。


現時点での対応するバージョンのUnityを起動し、右上の+NEWから新規プロジェクトを設定します。
Project nameに名前、Locationにファイルの保存場所を入力し右下のCreate projectをクリックします。

この画面で作業を進めていきます。
画面のレイアウトは右上の Layout▼ から変更でき、この手引きでは 2 by 3 のレイアウトを使用しています。

@VRCSDK3
ADynamic Bone(任意)
をインポートし、Assets内に(DynamicBone)、VRCSDKのフォルダが追加されたことを確認します。
※注)VRCSDKのアップデートにより、フォルダ構成は今後変わる可能性があります。

上部メニューからVRChat SDK→Show Control Panelの順でクリックしていき、ウィンドウを開きます。
ウィンドウのUsername、PasswordにVRChatのユーザーネーム、パスワードを入力しSigh Inをクリックします。

サインインが完了したら、右上のSettingsタブをクリックし、左下のFuture Proof Publishにチェックが入っていた場合はチェックを外してください。
×をクリックしてウィンドウを閉じます。

嬢Doll.unitypackageをダブルクリックしてインポートします。

Assets内に追加されたMinuet_Dollx72caの横の▸マークをクリック→▸Jo-Doll→▸0.Sample,PSDの順に▸マークをクリックしていき、Scenesをクリックします。
フォルダ内のSceneアイコンをダブルクリックします。
Sceneビュー、Gameビュー内に3Dモデルが表示されたことを確認します。

嬢Dollはお化粧・ヘアセット・着せ替え改変に特化したファッションドールアバターです。
まずは、お化粧改変に挑戦してみましょう。
改変には、PSDが開ける画像編集ソフトが必要です。画像編集ソフトをお持ちでない方は、 GIMPというフリーソフトがお勧めです。(画像編集ソフトの使い方は割愛します)

Assets内のMinuet_Dollx72ca→Jo-Doll→0.Sample,PSD→PSDフォルダをクリックし、フォルダ内の「1.Face-custombase」の上で右クリックし、Show in Explorerをクリックします。
エクスプローラーが立ち上がったら、PSDフォルダ内の「1.Face-custombase.psd」を画像編集ソフトで開きます。
PSDのレイヤー構成は以下のようになっています。

基本は、リップやチークなどのカテゴリから1つずつ表示したいレイヤーをチョイスしていく作業となります。
レイヤーは上からではなく下から(ファンデから)チョイスしていくと作業しやすいです。
もちろん、色調を変えたり、ご自身で描いてみてもOKです。
まつげやチークなどはレイヤーを重ねて濃くしてみてもOKです。
※注1 シェーディング(=====shading=====)のみ、ノーズシャドウ数種、二重のダブルライン、そばかすに分かれています。
※注2 「base」レイヤーは常に表示させておいてください。


自由にお化粧してみよう!

お化粧ができたら、画像をpng形式で書き出します。
保存先は、Assets内のMinuet_Dollx72ca→Jo-Doll→1.Face→Texturesフォルダ内の、「1.Face-custombase」(png)に、 透過情報つきのpngデータを上書き保存してください。
場所が分からない場合「1.Face-custombase」(png)の上で右クリックし、Show in Explorerをクリックし、エクスプローラーのアドレス欄を確認してみてください。
※この時、上書き保存している最中にUnityを開いてしまうと、テクスチャの読み込みエラーを起こしてしまうため、完全に保存が終わったことを確認してからUnityを開いてください。

上書き保存すると、一列目のアバターの顔に変更が反映されます。

Sceneビューの上でマウスを操作してお化粧を確認します。(左クリックで移動、右クリックで回転、ホイールでスクロール)
キーボードのPageUp、PageUp、Home、Endキーでも操作できます。

別のお化粧を試したい場合は、画像編集ソフトでレイヤーを再編集し、pngの上書き保存を繰り返します。
お化粧が決まったら、画像編集ソフトは保存して終了します。

※嬢Dollは、眉毛の吊り具合を変えたり唇を薄くするなどの表情筋の調整も可能ですが、一旦服を着せる作業に進みます。
お化粧できました!

嬢Dollの首から下は、VRoid Studioで出力したモデルを利用しているため、VRoid用のテクスチャをあてることで簡単に着せ替えが可能です。
(※両手の爪はVRoidのものではないため爪部分の兌換性はありません。ご注意ください。)
次は着せ替え改変に挑戦してみましょう。

以下から3つのVRoid用衣装をダウンロードしてください。
@【無料あり】VRoid用テクスチャ JKカーディガン ver1.0
A【無料あり】VRoid用テクスチャ JKスカート ver1.0
B【無料】VRoid用テクスチャ JKルーズソックス ver1.0
(今回は全て無料配布のトライアル版を着せ替えに使っていきます。)

@Assets内のMinuet_Dollx72ca→Jo-Doll→▸2.Body→▸2.dressの順に▸マークをクリックしていき、Texturesをクリックします。
Aダウンロードしてきた3つのフォルダを、Texturesフォルダの中めがけてドラッグ&ドロップします。

@Assets内のTexturesの横の▸をクリックしていき、ドラッグ&ドロップで追加したフォルダの階層を全て展開します。
Aフォルダ内のVRoid用テクスチャをクリックし、Inspectorウィンドウを表示させます。
BInspectorウィンドウの、
 Streaming Mip Map に チェックを入れます。
 Generate Mip Map の チェックを外します。
 最後に、右下のApplyをクリックします。

※注1 Streaming Mip Mapにチェックを入れないと、VRChatにアップロードできません(2020年11月現在)。
※注2 Generate Mip Mapを外すとテクスチャが滲まなくなり、細部まではっきりする為、個人的にはお勧めです。お好みで付け外ししてみてください。

ドラッグ&ドロップで追加したすべてのVRoid用テクスチャに対してこの作業を行います。

嬢Dollに服を着せる際には、まず、履かせたい靴の種類と靴底の高さを目安に素体を選びます。(靴底の高さでモデルの構造が変わる影響で、靴底の高さ毎に素体が分かれています。靴あり_低・中・高は靴底の高さです。)
今回はローファーを履かせたいため、Hierarchyウィンドウの[ c u s t o m b a s e ] の中から、「custombase_靴あり_中(ローファー他)」を選びます。
「custombase_靴あり_中(ローファー他)」の横の▸マークをクリックして展開します。

@ローファーをクリックし、Inspectorウィンドウを表示させます。
AInspectorウィンドウの下のほうにあるMaterials欄の、「〇ローファー」をクリックします。この時Materials欄が表示されていない場合、Materialsの横の▸をクリックして展開します。
Bマテリアルが入ったフォルダが表示されます。

表示されたマテリアルフォルダ内の「〇ローファー」をクリックし、Inspectorウィンドウが画像の状態になったことを確認します。
違う表示になっている場合、左上の「Show All Properties」をクリックすることで画面の切り替えが出来ます。

Assets内に追加したVRoid用テクスチャの中から、ローファー用のテクスチャをクリックし、InspectorウィンドウのBaseMap、1sr_ShadeMapの欄目掛けて2回ドラッグ&ドロップします。
この時、どちらの欄にも同じテクスチャをドラッグ&ドロップしてください。
Sceneビューの上でマウスを操作し、ローファーが反映されていることを確認します。

初期状態ではワンピース(長袖)が表示されているので、ワンピース(長袖)をクリックし、表示されたInspectorウィンドウの左上のチェックを外し、ワンピースを非表示にします。
Sceneビューに表示されたモデルのワンピースが非表示になっていることを確認します。

ロングコート(スタンド)
制服スカート
ズボン
それぞれをクリックし、Inspectorウィンドウの左上のチェックを入れ、表示させます。

先程のローファー同様、ロングコート(スタンド)、制服スカート、ズボン全てのマテリアルにVRoid用テクスチャをドラッグ&ドロップしてテクスチャを反映させます。

肌用(もしくは「体形用」など)のVRoid用テクスチャは、ボディ部分のテクスチャに直接上書きする必要があります。
また、顔のファンデの色とボディの色を合わせたい場合も、この時編集します。
Assets内のMinuet_Dollx72ca→Jo-Doll→0.Sample,PSD→PSDフォルダをクリックし、フォルダ内の「2.Body-skin」の上で右クリックし、Show in Explorerをクリックします。
エクスプローラーが立ち上がったら、PSDフォルダ内の「2.Body-skin」を画像編集ソフトで開きます。
PSDのレイヤー構成は以下のようになっています。


今回は、下着カテゴリからお好みの1色、肌カテゴリから名前に「貫通する時」がついた肌を1色ずつチョイスし、レイヤーを表示させます。
レイヤーの一番上に、Assets内に追加したVRoid用の肌用テクスチャをインポートします。(Show in Explorerで肌用テクスチャの場所を探しあて、画像編集ソフトへドラッグ&ドロップなどでインポートしてください)

このような表示になっていればOKです。

注※)肌(体系)以外にも、VRoid用テクスチャが細かくレイヤーに分かれている場合はテクスチャを統合する必要があります。
VRoidStudioにて指定されたレイヤー構造になるようテクスチャをインポートして再現した後、VRMモデルを出力してUniVRMを介して統合テクスチャを得るか、もしくは画像編集ソフトを使用して再現するなどしてください。

PSDにVRoid用の肌用テクスチャをインポートできたら、画像をpng形式で書き出します。

保存先は、Assets内のMinuet_Dollx72ca→Jo-Doll→2.Body→1.skin→Texturesフォルダ内の、「Body-skin-custombase」(png)に、 透過情報つきのpngデータを上書き保存してください。
場所が分からない場合「Body-skin-custombase」(png)の上で右クリックし、Show in Explorerをクリックし、エクスプローラーのアドレス欄を確認してみてください。
※この時、上書き保存している最中にUnityを開いてしまうと、テクスチャの読み込みエラーを起こしてしまうため、完全に保存が終わったことを確認してからUnityを開いてください。

VRoid用テクスチャには、推奨パラメータが存在することがあります。今回は、ロングコート(スタンド)を推奨パラメータに従って形状変更させていきます。
Assets内のロングコート(スタンド用)フォルダをクリックし、「推奨パラメータ」をダブルクリックして推奨パラメータ画像を開きます。

Hierarchyウィンドウの「ロングコート(スタンド)」をクリックし、 表示されたInspectorウィンドウのBlendShapes欄のパラメータを、それぞれ推奨パラメータ画像に従って数値を変えていきます。
この時BlendShapes欄が表示されていない場合、BlendShapesの横の▸をクリックして展開します。

注※)現状VRChatは100を超える値やマイナス値のブレンドシェイプに対応していません。100を超える値やマイナス値をパラメータに反映させたい場合は、以下のツールがおすすめです。

ブレンドシェイプ混ぜるやつ BlendShapeCombiner
パソコンメイトちぎり様

着せ替えできました!

あと一息です。最後にヘアセット改変に挑戦してみましょう。

@Hierarchyウィンドウの「custombase_靴あり_中(ローファー他)」の横の▸をクリックして画像を参考に展開していき、 「Head」を表示させます。(Headは二つあります。どちらでも良いですが今回は下層のHeadを表示させます。)
AAssets内のMinuet_Dollx72ca→Jo-Doll→3.Wigの横の▸をクリックして中のフォルダを全て展開したら、 1.backhair→Prefabsフォルダをクリックし、フォルダの中身を表示させます。

フォルダの中には後ろ髪が入っています。サムネイルを確認しながら、お好みの後ろ髪をHierarchyウィンドウの先程表示させたHead目掛けてドラッグ&ドロップします。
後ろ髪の名前の後ろには髪色が書いてあるので、ご参考ください。

Hierarchyウィンドウに追加した後ろ髪の上で右クリックし、Unpack Prefabをクリックします。

Hierarchyウィンドウに追加した後ろ髪の横の▸をクリックして中身を展開し、 「Spine_backhair_〇〇」を「Spine」ボーン目掛けてドラッグ&ドロップします。

続いて、「Chest_backhair_〇〇」がある場合は、「Chest」ボーン目掛けてドラッグ&ドロップします。
後ろ髪は毎回この作業が発生します。
※Chest〜が無い後ろ髪もあります。

Hierarchyウィンドウに追加した後ろ髪の中にある「backhair_〇〇」をクリックし、 表示されたInspectorウィンドウのBlendShapes欄のパラメータを調整し、後ろ髪をお好みの形状に整えます。

@Assets内の1.sidehair→Prefabsフォルダをクリックし、フォルダの中身を表示させます。フォルダの中には顔サイドの髪が入っています。
Aサムネイルを確認しながら、お好みのサイド髪をHierarchyウィンドウのHead目掛けてドラッグ&ドロップします。

Hierarchyウィンドウに追加したサイド髪の横の▸をクリックして中身を展開し、「sidehair_〇〇」をクリックし、 表示されたInspectorウィンドウのBlendShapes欄のパラメータを調整し、サイド髪をお好みの形状に整えます。

@Assets内の1.bangs→Prefabsフォルダをクリックし、フォルダの中身を表示させます。フォルダの中には前髪が入っています。
Aサムネイルを確認しながら、お好みの前髪をHierarchyウィンドウのHead目掛けてドラッグ&ドロップします。

Hierarchyウィンドウに追加した前髪の横の▸をクリックして中身を展開し、「bangs_〇〇」をクリックし、 表示されたInspectorウィンドウのBlendShapes欄のパラメータを調整し、前髪をお好みの形状に整えます。

ヘアセットできました!

最後に、Hierarchyウィンドウをスクロールして「Body」をクリックし、 表示されたInspectorウィンドウのBlendShapes欄のパラメータを調整し、表情筋をお好みの形状に整えます。
表情筋は、lip-M〜faceline-chinまでの欄での調整を想定しています。
それより上のブレンドシェイプはリップシンクと瞬き用、それより下のブレンドシェイプはハンドサインや待機アニメーション用を想定しています。

Assets内の4.Accesory→glassesの中には、眼鏡が入っています。Prefabs内の眼鏡をHierarchyウィンドウのHead目掛けてドラッグ&ドロップすると眼鏡をかけることができます。お好みで追加してください。

Hierarchyウィンドウの、現在非表示になっているメッシュ名(ズボン、パーカーなど一式)をクリックし、 表示されたInspectorウィンドウ左上のTagをEditorOnlyに変えると、VRChatにアップロードされなくなり、ポリゴン数にカウントされなくなるためオススメです。
Shiftキーで複数選択ができます。
元に戻す場合は、TagをUntaggedに変えてください。
(この画像だけ後撮りです、ご了承ください。)

アップロードにそなえて、Hierarchyウィンドウの「custombase_靴あり_中(ローファー他)」の上でF2キーを押し、分かりやすい名前に変更します。

上部メニューからVRChat SDK→Show Control Panelの順にクリックし、ウィンドウを表示します。

@ウィンドウ上部のBuilderをクリックし、表示された一覧の中から先程変更した名前を探し、クリックします。
A表示が切り替わったら、右下のBuild & Publish for Windows をクリックします。

Gameビューにアップロード画面が表示されたら、Avatar Nameにアバターの名前を入力し、欄外のチェックボックスにチェックを入れます。
※この時、SharingのPublicにはチェックを入れないようにしてください。
Uploadをクリックするとアップロードが始まります。

OKをクリックして、アップロードを完了します。おつかれさまでした。

※VRChatやUnityのアップデートの影響で従来通りアップロードできなくなった場合は、 こちらの記事をご確認ください。

仕様・不具合・追加情報

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